【樹木事故】神社境内のチシャノキが倒伏(大分・大分市)
2024.06.10 ブログ
STAGE 編集部 人と緑・花をつなぐコーディネーター 地域緑花技術普及協会
2024年6月8日午後3時頃、大分市の王子神社(大分県大分市王子北町)で境内の樹木が倒伏した。
大分市の神社で境内の木が倒れる (テレビ大分 TOSオンライン 2024年06月08日)
倒れたのは、樹齢80年前後で幹の直径約60㎝のチシャノキ(*)。
写真で見る限り、地際で折れて倒れたよう。
根もほとんどついていないようで、根株の腐朽が進んでいたようだ。
報道によれば、根元付近で幹の内部が空洞になっていたという。
また、倒れた参道側へ重心が偏って成長していた。
幸い、けが人はなく、建造物への被害もなかった。
当時の現場の天候は晴れ。風はそよ風程度(平均風速2~3mの)だった。
(*)チシャノキ:ムラサキ科チシャノキ属の落葉高木。中国・四国・九州の西日本に分布し、高さは10~15mになる。
和名の由来は、若葉の味がチシャ(レタス)に似ていることから。葉や樹皮がカキノキに似ていることからカキノキダマシの別名も。
大分市の神社でチシャノキ倒伏。報道によれば根元に空洞があったとのこと。写真で見る限り、地際で折れているように見えます。幸い、被害は特になし。
— 一般社団法人 地域緑花技術普及協会 (@stageforgreen) June 10, 2024
チシャノキは西日本に分布する落葉高木で、名前の由来は若葉の味がチシャ(レタス)に似ていることから。https://t.co/6JJyWjoKhN
STAGE編集部で倒れた木を特定した。倒れたのは正面の木。画像は2018年2月のもの。
画像中央が倒伏したチシャノキ。根元に開口空洞。
幹も上まで樹皮の欠損がみられ、空洞は幹が分岐しているところまで上がっているのでは。
参道側に重心が偏って成長しているのが分かる。
細野哲央 一般社団法人地域緑花技術普及協会 代表理事 樹木医 博士(農学) 国立大学法人 千葉大学 客員研究員 樹木のリスクマネジメント、樹木医倫理の分野で日本の第一人者として知られる。植栽や庭園の施工・維持管理技術、緑化樹木の生産・管理技術、緑の生理・心理的機能、樹木の成長特性などにも造詣が深い。
わたしたちSTAGEは、寺社の樹木、企業の公開空地の樹木、私有地の樹木、保護樹木や公園木などの公共の樹木などの調査・診断や各種の措置を実施しています。
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