【樹木点検】神社社叢の点検とリスク評価を実施し、オンラインデータベースを作成しました
2021.04.17 ブログ
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STAGE 編集部

人と緑・花をつなぐコーディネーター
 地域緑花技術普及協会

樹木調査の目的

2020年度は神社の社叢で樹木の点検・リスク評価を実施し、オンラインデータベースを作成しました。

今回の業務を実施させていただいた神社様は、社叢を守り、参拝者・近隣住民の安心・安全を守ることを目的として、倒木や落枝などの事故に至る樹木のリスクを把握されています。

今回の業務はそのお手伝いです。

業務の内容

1 樹木のリスク点検

点検の対象となる樹木は、今回調査するエリア内にある幹周60㎝以上の高木です。

ただし、それより小さくても、倒伏・枝折れにより参拝者や境内地建物、境内外への被害が予測される位置関係にある樹木は調査対象としました。

調査は、樹木医ペアでの毎木調査が基本で、調査対象の樹木について、樹種、幹周、活力評価と所見、弱点評価と所見、空間評価と所見、被害評価と所見、推奨措置、全景および弱点部分の画像などを記録していきます。

これらの評価項目は、私たちが作成している算定表をもとに評価します。

そして、これらの評価を私たちが作成しているリスク評価のためのマトリクス表に当てはめ、最終的に倒木・落枝等の事故発生リスクの大きさを評価しました。
樹木の点検

2 植栽平面図の作成

境内図面に点検を実施した樹木の位置をプロットした植栽平面図を作成しました。
植栽平面図

3 IDタグ設置

点検を実施した樹木には、アルミプレートのIDタグを設置しました。

IDタグには、樹木台帳オンラインデータベースにリンクしたQRコードシールを貼付します。
QRコードが付いたIDタグ

4 樹木台帳オンラインデータベースの作成

樹木のリスク点検調査の結果や日常管理の内容を記録していくことができるオンラインデータベースを作成しました。

点検を実施した樹木のIDタグのQRコードを読み取ることで、携帯端末からインターネットに接続してデータベースにアクセスすることが可能です。
データベースのログインページ

まとめ

神社の社叢を守り、参拝者・近隣住民の安心・安全を守ることを目的として、樹木を点検し、倒木・落枝等の事故発生リスクの大きさを評価しました。

また、樹木のリスク点検調査の結果や日常管理の内容を記録していくことができるオンラインデータベースを作成し、点検した樹木にはデータベースにリンクしたQRコードシールを貼付しました。


境内の樹木や社叢は歴史的・文化的な価値をもち、豊かな地域社会の象徴です。

しかし、大木は大きな質量をもつ分、倒木・落枝が起きたときの被害も甚大なものとなりえます。
樹木は、時に人命を奪い財産を破壊する凶器となることもあるのです。

樹木の倒伏・落枝事故の多くは、注意深く観察し適切に処置することで未然に防げます。
倒伏・落枝事故は、天災ではなく、ヒトが樹木の異常に気付けなかったことによる人災なのです。

そのような事故に対して樹木の所有者である神社仏閣はすべての責任を負うことになります。

わたしたちSTAGEは、樹木の専門家である「樹木医」の専門集団。
神社仏閣の樹木の保安管理システムを提供し、樹木による事故を未然に防ぐお手伝いをしています。

STAGEでは樹木の事故を防ぐため、点検やデータベースの開発を行っています。全国どこでもご対応させていただきます。お気軽にご相談ください。法人だけでなく、個人のお客様からのご依頼も承ります。

一般社団法人 地域緑花技術普及協会(STAGE)

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