【地域緑化】海軍道路(神奈川県横浜市)の桜並木の伐採計画に反対の署名1700人
2022.05.13 ブログ
STAGE 編集部

人と緑・花をつなぐコーディネーター
 地域緑花技術普及協会

神奈川県横浜市で桜の名所として知られる「海軍道路」のサクラ(ソメイヨシノ)を市が伐採する計画について、市民の有志らが1700人分の反対署名を集めて市に提出しました。

署名の発起人である高橋さんは、桜並木を残すことを前提にした道路計画を検討してほしいと訴えています。

上瀬谷桜並木伐採反対署名を横浜市に提出

tvk報道部2022年5月12日


海軍道路は、県道瀬谷柏尾線の瀬谷中学校から八王子街道までの約3㎞の区間で、街路樹としてソメイヨシノが282本、ヨウコウが39本、合計321本のサクラが植えられています。

市によれば、そのうち226本のソメイヨシノを伐採し、現在の片側1車線を2車線に拡幅した後に、別品種のサクラに植え替えるといいます。

市長は、樹齢50年以上が経過した海軍道路のサクラは「老朽化」が進み再生が必要な時期にきており、道路の拡幅に際しては桜を伐採せざるを得ないと説明しています。
また、海軍道路だけではなく新設する公園も含めた桜の名所作りなど、「桜並木再生プロジェクト」を地域住民と進めていきたいと話しています。

海軍道路の桜並木を伐採へ 横浜・山中市長「地域の財産、再生必要」 282本のうち226本

神奈川新聞社2022年3月23日


海軍道路の拡幅計画は旧上瀬谷通信施設跡地の返還後の土地利用方針を決める中で浮上したといいます。

施設の跡地では2027年に「国際園芸博覧会」(花博)の開催が予定されており、市には観光客のアクセス向上を図る狙いもあるようです。

この市の方針に対しては、市民から「伐採されるとは知らなかった」などと不満の声が出ていました。

横浜・瀬谷の海軍道路 市の桜伐採計画、市民から不満の声

神奈川新聞2022年4月9日


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