【樹木事故】スギ林を通る道路で幹折れしたスギによる死亡事故 事故当時は積雪と強風(大分・別府市)
2023.01.26 ブログ
STAGE 編集部 人と緑・花をつなぐコーディネーター 地域緑花技術普及協会
1月24日、午前11時頃、大分県別府市南畑のスギ林内のスギが幹折れし、隣接する道路へ落下。 道路上の倒木を撤去しようとして運転していた乗用車を降りて路上にいた男性を直撃した。 この事故で男性が乗っていた乗用車も大破。 男性は頭などを強く打ち、病院に運ばれたが間もなく死亡が確認された。 事故現場は山間部を走る細い道路。 この日、大分県内はこの冬一番の寒気で朝から雪が降っており、事故当時は現場も雪が積もり、強い風が吹いていたという。 強風や雪によるスギの幹折れは古くからよく知られている。 別府市は強風や雪が事故の原因になった可能性もあるとみている。
道路をふさぐ倒木を撤去しようと車外に出たところ別の木の下敷きに 男性(62)死亡 (TBS NEWS DIG Powered by JNN 2023年1月25日)
倒木で男性が死亡 強風か雪が原因になった可能性も 別府市 (NHK NEWS WEB 大分NEWS WEB 2023年1月24日)
倒木で男性が死亡 強風か雪が原因になった可能性も 別府市|NHK 大分県のニュース https://t.co/tXtYeOfuYX
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マップ中央付近にはスギの植林地が確認される。事故が発生した現場付近と思われる。
(後日追記) 大雪による倒木被害は各地で起こっている。 こうした被害を防ぐため、鳥取県では、5月に「倒木被害防災・減災対策連絡会」が設立された。 鳥取県では、今年1月の大雪で倒木による集落の孤立や停電が発生が相次いだ。 しかし、事前に倒木の可能性のある木を選別して伐採を進めていた地域では被害が少なかったことから、県は、各市町村、森林組合、電力会社が参加する連絡会を設立し、被害につながるおそれのある木を伐採する事業を始めることにしたという。 県は、これまでに倒木による被害が発生した地域を中心に現地調査を実施。 事前伐採の対象となる木を選定し、2000万円の予算をかけ伐採を実施していく予定だという。 森林の中には所有者の特定ができず伐採ができなものもある。 こうした森林については、森林の管理を市町村が担えるとする国の制度の特例を活用して伐採を進められないか検討するという。
大雪による倒木被害防止へ連絡会を設立 (鳥取 NEWS WEB 2023年5月16日)
大雪による倒木被害防止へ連絡会を設立|NHK 鳥取県のニュース https://t.co/Z9zTIRQ3vJ
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